姥神大神宮 うばがみだいじんぐう

北海道最古の神社が江差町にあります。社伝では鎌倉時代(1216年)の創建と伝えています。
「折居様」と呼ばれる老姥が津花に庵を結んでいたが、ある夜、神島(かむいしり)から光が発せられているのを見て島に渡り、そこで老翁に会った。老翁から瓶子(とつくり)を授けられ、「その中の水を海に撒くと鰊という魚の群れがやって来る」と教えられた。
老姥はこのことを村人に伝え、網を作らせ水を撒いて大漁となり、飢を救った。
その後、老姥は姿を消したが、庵に残されていた神像を「姥神」として祀ったのが当社の始まりという。現在境内にある折居社は、後に姥神を祀ったものであるという。また、折居婆さんが投げた瓶子は、鴎島そばの「瓶子岩」となった。

例祭は8月11日で、10日から江差の町中を山車行列が巡る「姥神大神宮渡御祭」は、今からおよそ350年前から始まった。北海道の中でも最も古い歴史を持つお祭です。