白神岬(しらかみみさき)

白神岬は松前郡松前町にある北海道最南端の岬で国道228号線沿いにあります。津軽半島の最北端である竜飛崎より19.2キロメートルの距離で、そこを結んだ東側の地下に津軽海峡線が通過する青函トンネルがあります。
青函トンネルが上陸するのは隣町の福島町です。  

 白神で生まれ育った「村上清一」の文学碑が刻まれています。
 「海底下の列車のひびきも聞こえきて白神岬はさざ波の列」

また、伊藤整も松前郡炭焼沢村生まれ。
「私の生まれたところは、北海道の最南端、白神岬のある白神村である。
そこは昔の松前藩の城下町であった福山町から近いところであった。今、福山町は松前町と名前を変え、白神村はその字の一つとなった。白神岬は灯台のある淋しい村で(中略)私はこの村で生まれたのだが、何の印象も持っていない。しかしここは私の母の生誕地であり、今も親戚が何軒かあるので、生まれ故郷はそこだという気持ちはある」(随筆「小樽・白神岬」より)