滝野すずらん丘陵公園は札幌市南区にあります。
北海道で唯一の国営公園(国立公園ではない)で、総面積は395.7ヘクタール。
現供用面積は192.3ヘクタール。要するに広い公園です。

1879年(明治12年)に開拓使が札幌本府建設に伴う木材を求めるためにアシリベツ山器械場(厚別水車器械所)を設置したのが歴史の始まりです。公園前を通る国道沿いに碑が建てられています。

しかし、大きく動き出したのは1970年に入ってからでした。
札幌市は、1971年に廃校となった滝野小学校の校舎を活用し、小中学生を対象とした宿泊型自然学習施設「滝野自然学園」を開設しました。
ハイキング、登山、オリエンテーリング、林間スキーなどがさかんに行われ、滝野地区は自然学習フィールドとしての時代を迎えることになりました。

同時期に北海道開発局は北海道における国営公園の適地選定を開始しており、1976年(昭和51年)に札幌市とともに「滝野大規模公園基本構想」を策定し、翌年に都市計画決定。これにより「札幌市青少年自然の村基本計画」は「滝野公園都市計画」へと発展しました。

昭和54年から整備に着手し、昭和58年に渓流ゾーンの一部を供用して開園
以降、歩くスキーコース、札幌市青少年山の家やオートリゾート滝野を供用しました
その後整備は中心ゾーンに移り、カントリーガーデン、こどもの谷、森のすみかを順次開業。そして、滝野の森ゾーンの整備に着手し平成22年に滝野の森ゾーン【西エリア】を供用し、国営滝野すずらん丘陵公園は全国のイ号国営公園の中で最初の全面開園となりました。