中央区は、札幌市の中央部を占める行政区です。

北海道庁をはじめとする官庁や、企業の本社・支社が多く、札幌市の中核となる区です。札幌開拓の歴史は、この中央区からはじまりました。

明治2年に開拓使が設置され、島義勇判官が札幌本府の建設に着手。

その志を受け継いだ岩村通俊判官の手により、明治4年から本格的な街づくりが始まりました。まず、市街地は渡島通(現在の南1条通)と大友堀(現在の創成川)を基点に、1町(約109メートル)四方に区切り、東西南北に走る11間(20メートル)道路が設けられました。

また、街の中央には東西に幅およそ105メートルの火防線(現在の大通公園)を設け、北側を官地、南側を民地としました。

 歴史

 1857年(安政4年) ・志村鉄一と吉田茂八が、豊平川の渡し守となる

 1866年(慶応2年) ・大友亀太郎、大友堀(のちの創成川)を掘る

 1869年(明治2年) ・開拓使設置、初代長官に鍋島直正・島判官、                                                               札幌本府建設に着手(現北1西1)

 1871年(明治4年)   ・開拓使仮本庁竣工(北4東1)
                             ・判官岩村通俊官営”薄野遊郭”を建設(南4条通り)

 1876年(明治9年)   ・クラーク博士が来る

 1878年(明治11年) ・札幌農学校演武場(時計台)落成

 1882年(明治15年) ・開拓使廃止。函館、根室、札幌の3県設置

 1885年(明治18年) ・狸小路に勧工場設置(南2西1)・屯田兵条例制定

 1886年(明治19年) ・3県を廃止、札幌に北海道庁を設置

 1887年(明治20年) ・札幌ビール会社設立