つきさっぷ郷土資料館

札幌市豊平区の月寒に「つきさっぷ郷土資料館」があります。

この施設は昭和16年に旧陸軍北部軍司令官官邸として建てられたもので、現在は毎週水と土曜日に無料で開館しております。

ここには、旧歩兵第25連隊をはじめ旧陸軍資料が数多く展示されています。

日本の領土問題で国会が騒がれておりますが、この「つきさっぷ郷土資料館」に
とんでもない資料が残っております。

つきさっぷ郷土資料館より
【昭和20年8月14日、日本政府は連合軍に対して無条件降伏の声明を発表した。ワシントンでは、急ぎこれに基づいた日本軍の降伏に関する一般命令第一号を作成する。
この文書は、同意を得るためにモスクワに送られた。
ところがスターリンはその文書に修正を加えるよう提案する。提案は、千島列島全域、そして本道の釧路・留萌を結ぶ線の北側をソ連領とする、というものだった。」

この提案に対する米国大統領トルーマンの拒絶がなければ、日本も朝鮮半島や旧東西ドイツと同様に分裂国家の悲劇を味わわなければならなかったところだ。

【戦争は終わった昭和20年8月15日その3日後、ロシアは突如国境の占無守島(しゅむしゅとう)を攻撃して来た。受けて立つ日本軍は、この戦闘に勝ったが負けていたらアメリカの介入があったにせよ、留萌から釧路迄の線引きされた北半分を占領されていたに違いない】