大黒島  絵鞆岬から
室蘭港の入口に浮かぶ大黒島は、絵鞆岬から海上1キロの
ところにあります。
標高35メートルの小さな島で、1837年(天保9年)から7年間、この地域の場所請負人をしていた岡田半兵衛が、安全祈願のために島内に大黒天を祭ったことから大黒島と呼ばれるようになりました。

室蘭が生んだ葉山嘉樹のプロレタリア文学の名作「海に生くる人々」の書き出しが次の一節です。

『室蘭港が奥深く 廣く入り込んだ  その太平洋への湾口に大黒島が栓をしている。雪は北海道の全土を蔽ふて、地面から雲までの厚さで、横に降りまくった。』