ポロピナイ

JR千歳駅前の商店街を進み、道道16号に入って約40分ほどで支笏湖の温泉や商業施設に到着します。遊覧船も出ているので家族連れで一日ゆっくりとす楽しむことができます。
広場に支笏湖ビジターセンターがあるので、ここで支笏湖の学習をしておくと見方が変わってくるでしょう。

湖畔に出ると右手に恵庭岳(1320m)、左手に風不死岳(1102m)、樽前山(1041m)が見えます。
約3万2千年まえに始まった支笏火山の活動によりカルデラが形成され、その後、風不死岳、恵庭岳、樽前山が形成されて、現在の支笏湖が出来たといわれています。風不死岳は既に火山活動を終えていますが、恵庭岳は山頂下の火口に小規模な噴気が認められ、樽前山は現在も活動が続いています。
この三山の位置関係は、恵庭岳と風不死岳は支笏湖の湖底にまで入り込んでおりますが、樽前山は風不死岳の南部(苫小牧側)にあります。
特に、風不死岳は湖から聳えていおり湖面に山影は映ります。四季を通してカメラマンの被写体として人が絶えません。

樽前山と風不死岳

風不死岳は「ふっぷしだけ」と読みます。
アイヌ語の「フップ・ウシ」に当て字を入れた漢字ですが、意味は(トドマツのあるところ)といいます。かつては見事なトドマツに覆われていたそうですが、1954年の洞爺丸台風で大量の風倒木を出し、今はその面影はありません。

昔から熊の巣とされる山で、上級者でなければ危険なため樽前山7合目ヒュッテから登頂するルートが一般的です。
山麓には幅が極めて狭く、深い峡谷がいくつもあり、そのひとつが西側の国道276号沿いにある「苔の洞門」です。(現在苔の洞門は中まで入れません)