北海道新幹線で潤う町村

北海道新幹線 新函館北斗・札幌間は、平成42年度末(2030年度末)開業予定!

 20年近く前になりますが、札幌の経営者が「土地を売ろうと思っているのだが、時期をみているのです」と話してくれました。何のことかと思えば、道路を挟んだ向かえ側に新幹線が地上に出てくるというのです。

 新函館北斗駅から札幌までの新幹線ルートは、新八雲駅・長万部駅・倶知安駅・新小樽駅・札幌駅となります。「」が付く駅は、現在ある函館本線の駅とは別に作られる駅です。5年前に長万部町役場に行った時に、すでに新幹線駅のポスターが張られていました。期待が膨らんでいたのです。

  新幹線工事と並行して、高速道路の建設も始まっています

 平成27年4月に道の駅「あかいがわ」がオープンしました。キロロスキー場のある村ですが、道の駅が作られた場所は国道393号沿いで、村の市街地からはほど遠く、小樽の毛無山峠を超えて赤井川村に入り、倶知安町に向かう地点です。

この道を通ると、道の駅近くに大きな建物があります。車を停めて確認をすると、セメント工場でした。函館から札幌までは、トンネルが多いので大量のセメントが必要なのでしょう。新幹線ルートは、この道の駅を通過する位置となるのでしよう。

 余市町への高速道路は朝里インターチェンジから国道393号に沿うように開削されました。余市からは国道5号線に沿って倶知安まで計画されています。更に、この道路は黒松内から虻田で道央高速とリンクされるでしょう。車社会には大変便利になります。
 新幹線が通ることで最も潤う町は「倶知安町」になるでしょう。現在の駅前ゾーンから国道5号までの地代はうなぎ上りとなるのは必至です。