トラピスチヌ修道院は、北斗市の郊外にあります。
函館からは車か鉄道でも行くことが可能です。どちらも津軽海峡を左手に見ながら素晴らしい景色を見ることができます。
函館から30キロほどあるため足が遠のく人が多いのですが、広大な敷地にあるためもう一度行ってみたくなります。

明治29年の設立。フランス・シトー修養会の日本初の男子修道院で、正式名を「厳律シトー会灯台の聖母大修道院」といいます。

敷地は今でこそ肥沃な美しい土地ですが開院当初は石ころだらけの荒涼とした原野だったそうで、渡来した数名の修道士達は苦労しながらこの原野を開拓し道南に酪農と乳製品をもたらしました。

童謡『赤とんぼ』の作詞者として知られている詩人の三木露風は30代の初め頃、プゥイエ院長の招きで当院の文学概論、美学論などの講師として夫人とともに4年間過ごしその間に夫婦で受洗してカトリック信者となりました。

また、男爵イモの開発者として知られる川田龍吉男爵も、その晩年に当別教会にて、D.ベネディクト大修道院長によって洗礼を授けられています。