湯の川温泉発祥の地

湯倉神社

函館の東部にある湯の川は人気の温泉施設が整っています。温泉に入った翌日にでも近くにある湯倉神社を訪れてみてはいかがでしょう。

松倉川が市街地の東部を南に流れ、湯の川温泉付近で支川の湯の川、鮫川を合わせ、津軽海峡に注いでいます。この川の河口に旅館・ホテルが22軒、公衆浴場が4軒という湯の川温泉街となっています。
一般観光客の入り口となっているのが市電の終点「湯の川駅」ですが、ここに小高い丘があり上ると「湯倉神社」があります。

湯倉神社のサイトによると、

「伝説では享徳二年(1453)頃、一人のきこりが家に帰る途中に小高い丘(現在の湯倉神社のあたり)で一休みをしていたところ、沼沢地で湯気が立っているのを発見し、近づいて手を入れてみたところ湧き湯でした。その後、きこりが病気になり腕の関節の痛みがひどくなったとき、湧き湯のことを思い出し、湯治をしたところ、程なくして病気が治りました。きこりはそのお礼にと薬師如来を刻み、小さな祠(ほこら)を建てて安置したのが、湯倉神社の起源であり、今日の湯の川温泉の始まりであります」

一説では、湯倉神社があるこの丘はアイヌのシャチ跡(砦跡)ではなかったとも
言われております。湯倉神社の境内に立ちますと、シャチ跡と重なる印象が幾つかみつかります。確かな話しではありませんが、これも旅の楽しみです。