越路駅逓所痕 旧越路小学校 から市街に進んだ所

明治24年、北見道路が開通し越路駅逓(現・市街地)ができ、翌年中越駅逓(上川国道・国道273号)が設置されました。

それにより、明治28年宮城県から本田喜市が越路27線に入地したのがはじまりで、これが町の開基となります。
続いて館源右衛門らが越路に入植し次々と入地しました。当時は空知太(現在の滝川)から徒歩で現地に入りました。

枕木・パルプ材の需要で林業がはじまり、製紙工業の発展でさらに盛んになります。

1857年(安政3年)に発見された現在の国道36号沿いの層雲峡温泉は明治30年代になって開発が進められます。

大町桂月

大正期に入ると塩谷水次郎が温泉を開き、その後権利を買収した荒井初一が私財を投じて道路を開削し発展します。
大正10年文豪・大町桂月(おおまちけいげつ)が大雪登山のためこの地を訪れ、アイヌ語のソウウンベツにちなみ「層雲峡」と命名しました。

大正12年、鉄道が開通(石北本線)しさらに発展し、翌年、愛別村からの独立にあたり石狩川上流の意味で上川村と命名されました。
町の市街地は越路地区で層雲峡までは車で20分ほどかかります。

 

 

層雲峡温泉

銀河の滝

大雪山のうちの一つ黒岳への登山口に層雲峡温泉があります。
大雪高原温泉の秋の紅葉は「日本一の紅葉」として知られ、紅葉時期には国道39号線は交通規制がなされるほど混雑します。
流星の滝、銀河の滝を中心とする数多くの滝や、小函(こばこ)、大函(おおばこ)を中心とする柱状節理の岩壁などが見所。

上川町は原田雅彦(スキージャンプ選手、長野オリンピック金メダリスト)、女子ジャンプ高梨沙羅選手の出身地。