道の駅「上ノ国もんじゅ」は国道228号沿いにあります。
函館を起点とし江差を終点とする国道227号(総延長 : 69.8 km)と違うのは、228号は渡島半島の海岸線に沿うコースで173.4 kmあります。
松前半島沿岸の素晴らしい眺めを拝み、道の駅で一休みし江差に向かうのは早すぎます。

上ノ国町は北海道発祥の地でもあります。
北海道は広く歴史が浅いといわれますが中世を今に伝える所は上ノ国だけです。

松前藩の始祖、武田信広が築いた「勝山館」を見ることができます。

「勝山館跡ガイダンス施設」があります。
ここでは発掘された勝山館のあゆみと館のつくりや蝦夷地の中世の歴史がわかる資料を展示しています。何よりも興味深いのは、この山に上る途中を注意深くみてみると、山全体が城跡になって残っているのです。
夷王山「いおうざん」は標高159mの山ですが、中腹まで車で上り駐車場から徒歩で山頂まで登ることもできます。
山頂には鳥居が立ち1457年の戦いでコシャマインを討ったことで知られる武田信広を祀る「夷王山神社」があります。

武田信広は勝山館に八幡宮を建立し、1494年に勝山館で64歳で死去、夷王山に埋葬され、後の松前氏の祖となりました。

北海道旅行で上ノ国まで来るのはそう何度もないと思います。
勝山館や上国寺、上ノ國八幡宮、笹浪家など「道の駅」から近いので、中世の旧跡を訪ねる旅をお勧めします。