狩場茂津多道立自然公園

島牧町の海岸国道229号を走り抜けて茂津多(もった)トンネルを出るとせたな町です。
狩場山を中心とした山岳地帯で、これが日本海に落ち込むところに茂津多岬があります。

茂津多トンネルを抜けるまでが「雷電国道」、その先は「檜山国道」と呼ばれています。
約77.6km の海岸線は変化に富んだ奇岩、絶壁が多く、狩場茂津多道立自然公園に指定された景勝地でもあります。

道南の函館市までは約120km、札幌市までは約200kmの距離。

江戸時代は「セタナイ場所・スッキ場所」

せたな町も江戸時代から鰊で栄えたところで「セタナイ場所・スッキ場所」と呼ばれていました。
明治3年に須築に旧会津藩士高橋新衛門他12戸が、翌年には斗南藩士が、明治25年には福島県丹羽団体が入植しています。 
瀬棚港は明治中期から、函館から小樽航路の寄港地、農・水産の集積基地として栄え、戦後埠頭も完成し、現在では奥尻へフェリーも運航しています。

また、この瀬棚には鉄道があったのです。昭和7年に国縫~瀬棚間が開通し、昭和22年ころまで木材の出荷でにぎわいましたが昭和62年幕を閉じました。