河西(かさい)鉄道

十勝の清水町と鹿追を結ぶ39.5キロの地方鉄道です。

大正9年4月に日本甜菜製糖清水工場が完成し、製糖原料の甜菜を集荷するための専用鉄道を下清水ー鹿追間、北熊牛ー南熊牛間、下幌内ー上幌内間に敷設し、大正10年10月から蒸気機関車で運行を開始。

大正13年には地方鉄道変更の特許が下されたが、明治製糖㈱が吸収合併したため、資本金150万円の河西鉄道㈱を設立。
地方鉄道として一般運輸営業を大正14年5月から下清水ー鹿追間(26.8キロ)、北熊牛ー南熊牛間(7.5キロ)、下幌内ー上幌内間(5.2キロ)を開始。

大平洋戦争中、清水工場は軍命令で製糖事業を中止し、航空機燃料のブタノールの製造の軍需工場に転換させられました。このため戦後は、甜菜不栽培の影響を受けてしまいました。
これによって経営困難となり、昭和21年1月に十勝鉄道に吸収合併されま営業を続けましたが、昭和26年7月に営業廃止となりました。