早来軌道(はやきたきどう)

胆振地方の早来と厚真(あつま)を結ぶ軌道で、元は三井物産合名会社が木材運搬のために馬車軌道として明治37年に敷設していたものを改良して一般運輸営業する軌道でした。

大正11年1月、早来ー知決辺(ちけっぺ・後の厚真)7.9キロの一般輸送営業を馬力で開始します。これにより、木材の集散地だった早来は、厚真、鵡川、穂別からの木材や農産物をはじめ、生活・生産資材の集散地として発展することになりました。

昭和4年5月、厚真ー幌内間と合併し延長18.84キロの路線となりました。
この時に、ガソリン機関車を導入し馬力と併用となり、昭和6年には全面的にガソリン機関車に換えています。1日4往復で、早来ー厚真間8キロが40分でした。

昭和19年12月に地方鉄道に変更し、社名も早来鉄道に改称しましたが、自動車の発達で経営が困難となり、昭和24年3月バスに転換。
昭和23年8月には厚真ー幌内間、昭和27年4月には早来ー厚真間の営業を廃止し軌道は撤去されました。

写真は早来軌道あとです