三菱大夕張鉄道

夕張市の大夕張炭山(二股)と国鉄夕張線(廃線となった夕張線)の清水沢を結んでいた地方鉄道です。
夕張を起点として終点が旭川の国道452号は、この大夕張炭山(二股)と並行して通っており清水沢から夕張山を上る道となります。登り切ったところに「ユーパロ湖」があります。この湖底には炭砿の町があったところです。

元々、大夕張炭山は明治39年に専用鉄道敷設の特許を得ていました。馬車鉄道を敷設して石炭輸送を行っていたのがはじまりでした。大正5年に京都合資会社は三菱合資会社の経営下に入り、さらに大正7年には三菱鉱業㈱の経営になるなどの変遷を重ねていました。

昭和12年、三菱鉱業㈱は石炭輸送の専用鉄道を地方鉄道に変更出願し、昭和13年10月に特許を得、昭和14年4月から大夕張炭山ー新清水沢間17.2キロの単線、蒸気動力で一般運輸営業を開始しました。

石炭鉱業合理化によって昭和45年5月に大夕張炭鉱は、三菱鉱業から分離独立して三菱大夕張炭鉱㈱として発足ししましたが、昭和48年8月に閉山となり、その年の12月をもって大夕張炭山ー南大夕張間9.6キロも廃止になりました。
残る南夕張ー清水沢間は一日三往復の旅客列車が三菱石炭鉱業が経営して運行されましたが、昭和62年7月に廃止となりました。