小桧山博文学碑-苫小牧市

苫小牧市末広町の市民文化公園内に文学碑があります。

地の音よ
樽前山よ
わが青春

昭和 28 年から 31 年までの 3 年間、苫小牧工業高等学校で学んだ小檜山博は、自伝的小説「地の音」(昭和59 年 7 月初出)で苫小牧の街を舞台に、常に貧困と空腹を抱えた、作者自身の投影ともいえる主人公の、悲喜こもごもの寮生活をみずみずしく描きました。
平成 15 年 10 月、道内外の読者の協力により苫小牧工業高校の跡地である苫小牧市民文化公園に、自身の小説「地の音」を題材に、「地の音よ 樽前山よ わが青春」と刻まれた「小檜山博文学碑」が建てられました。
発起人には、三浦光世や故・立松和平などが名を連ねています。

昭和 12 年4 月、北海道滝上町に生まれる。
昭和 31 年に北海道苫小牧工業高等学校電気科を卒業。
北海道新聞社に勤務しながら執筆活動を続ける。
昭和 51 年、小説「出刃」で北方文芸賞受賞、同作品は第 75 回芥川賞候補ともなる。また 昭和 53 年発表の「イタチ捕り」は第 79回直木賞候補になった。
昭和 57 年、小説「光る女」で泉鏡花文学賞受賞