高田屋嘉兵衛銅像

高田屋嘉兵衛の銅像は、護国神社坂を下った高田屋通りの宝来町グリーンベルトにそびえています。開港100周年と高田屋嘉兵衛の功績をたたえて昭和33年に建てられました。

白御影石の台座の上に立つ銅像は、ゴロヴニン事件で幕府の代理人としてロシア軍艦「ジャーナ」へ乗り込んだ際の、正装の仙台平の袴、白足袋、麻裏草履を履き、帯刀した姿。
右手には松前奉行からの論書(さとしがき)、左手には艦内で正装に着替えた際に脱いだ衣類を持っている姿です。

司馬遼太郎の「街道をゆく・北海道の諸道」から

「嘉兵衛というのは、何にもまして好漢であった。上に媚び下に威張ることの多い日本人の類型から、かれの場合は、らくらくと抜け出してる。
かれは18世紀末から19世紀はじめにかけて蝦夷地本島・千島で活躍した船乗り、商人、漁業開拓者、さらには民間外交者であった」