旧有島武郎住宅2 ー札幌市

有島武郎が新築し和洋折衷の大きな家(北12西3)に移ったのは大正2年8月のことでした。12月に三男の行三が生まれましたが、翌3年10月に妻安子が肺結核にかかって札幌区立病院に入院します。
しかし、翌月、札幌での生活に終止符を打ち上京し、妻を鎌倉に転地療養させました。
翌大正4年3月に来札した有島は、農科大学に辞表を提出。
大正5年に妻と父を相次いで亡くした後、「カインの末裔」を皮切りに数々の作品を生み出していきます。

最後に住んだ家は、南区の札幌芸術の森に移設し、一般公開しています。
この家の二階に上がる階段踊り場に「木田金次郎の絵」が掲げられています。