新しい風~若き日の依田勉三~ー帯広市

『依田勉三の生涯』(松山善三著)を原作に、北海道十勝野の地に新天地を求めた依田勉三率いる“晩成社”一行の壮絶な挑戦を描いた感動ドラマ。

出演は北村一輝、富田靖子など。
平成16年(2003)製作、帯広周辺でロケが行われました。

明治15年(1882年)、北の原野に鍬を打ち込み、やがては百万坪、二百万坪の農地を開墾すると宣言し「晩成社」を結成した依田勉三(北村一輝)。
夢を共にする30余名の開拓団を率いて、北海道十勝原野の大地に錦の旗を揚げるべく、故郷静岡県伊豆国小沢村(現・松崎町)を出発した。

北海道松前出身の小説家・岡田三郎のエッセイ「郷土について」に次のような晩成社のコラムがあります。

「むかし十勝地方の蝗の大群襲来について記録をみると、実に大変なものらしい。明治15年に十勝の帯広地方に入地した(伊豆半島から)移民結社の日記」からそのことがうかがえる。晩成社が本格的に入地したのは翌16年で、この年は蝗のために折角の耕作物も殆ど全滅の厄にあった。『8月4日。社員集まり道路を開作せんとする折柄蝗虫南方より飛来し天を蓋いて日光遮るばかりなり。其数幾百万なるを知らず』」