南極観測樺太犬訓練記念碑ー稚内市

氷雪の門

稚内市街地からノサップ岬に向かって北上すると左手に開基百年記念塔が見えます。稚内公園で約45.2haの面積があり、稚内のシンボル「氷雪の門」をはじめ、たくさんのモニュメントが立っています。
冬期間は通行止めとなりますが、多くの観光客が訪れる観光スポットです。 

ここが南極観測で知られる犬ぞりの訓練地にもなった場所です。
昭和32年、南極観測にあたって物資輸送を目的に”犬ぞり隊”が編成されました。
この”犬ぞり隊”が、稚内周辺から集められた樺太犬たちでした。
稚内公園で8ヶ月間、厳しい訓練を受け22頭の樺太犬は、南極観測船『宗谷』で大陸に渡りました。
南極の悪天候を克服できず、樺太犬15頭が現地に置き去りにされて死ぬという悲劇となりました。
しかし、昭和34年1月、第3次越冬隊がタロ・ジロの奇跡的な生存を確認し、当時世界の人々を感動させたことはよく知られています。
 
稚内市は、樺太犬の功績を讃え『南極観測樺太犬訓練記念碑』を制作しました。記念碑はブロンズ像で、台座には南極で採取した白石が埋め込まれています。
除幕式には、樺太犬を南極に置き去りにした隊員への非難と、タロ・ジロの奇跡の生還の歓喜がうずまく中で、昭和35年7月、関係者多数の出席のもとでとり行われました。

稚内市の旅(南極観測樺太犬記念碑)

全国犬ぞり稚内大会(稚内市)