ダ・カーポ「宗谷岬」歌碑 ー稚内市

吉田弘の作詞、船村徹の作曲で、ダ・カーポが『みんなのうた』で歌って昭和51年にヒットした『宗谷岬』です。
この歌詞の碑が稚内市宗谷岬の先端に昭和55年に建立。黒御影石に「宗谷岬」の歌詞と楽譜を刻んだ『宗谷岬』音楽碑になっています。

作詞は稚内在住の吉田弘。
作曲家の船村徹は、何度も宗谷岬を訪れ、曲のイメージを膨らませ、「その土地に住む人の思いが伝わるような歌詞が欲しい」と考えるようになりました。
その曲に昭和47年、吉田弘が「地元の人たちに長く愛唱されるような詩を」と付けたのが『宗谷岬』です。
昭和47年7月、シングル盤発売時のレコードの歌手は黒木真理(くろきまこと)ですが、ローカルヒットにとどまっています。

昭和51年、NHK旭川放送局が現地を取材に訪れ、この歌が再評価され、同年4月、ダ・カーポ(昭和49年に『結婚するって本当ですか』が大ヒット)の歌バージョン(編曲:栗田俊夫)が『みんなのうた』で紹介され、ヒット曲に(北海道有線で優秀賞)。
昭和60年に千葉紘子(ちばひろこ)がカバーしています。

流氷とけて 春風吹いて
ハマナス咲いて カモメも啼いて
遥か沖ゆく 外国船の

煙もうれし 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて

ハマナス揺れる 宗谷の岬

吹雪が晴れて しばれがゆるみ
渚も貝も 眠りが覚めた
人の心の 扉を開き

海鳴りひびく 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて

ハマナス揺れる 宗谷の岬

しあわせ求め さい果ての地に
それぞれ人は 明日を祈る
波もピリカの 子守のように

思い出残る 宗谷の岬
流氷とけて 春風吹いて

ハマナス揺れる 宗谷の岬