松原のぶえ「愛冠岬歌碑」ー厚岸町

厚岸町の厚岸湾に突き出した愛冠あいかっぷ岬は数十mの断崖上にあります。
眼下には筑紫恋海岸を望み、勇壮な海の景色を見ることができます。

愛冠岬は、『できそうもない困難を乗り越え愛の栄冠を得る』との思いで名づけられたといいます。
アイヌ語でアイ・カップ(矢の上のもの)の意で、矢の届かないところから『できない、届かない』という意味も持っています。

この愛冠岬手前の駐車場に「愛冠岬」の歌碑があります。

歌:松原のぶえ

作詞:田中うめの  作曲:三木たかし

遠く涙の 岬を染めて
沈む夕陽に 浜が哭く
波のうねりに 浮かんで消える
面影ひとつ 夢ひとつ
ああ愛冠の岬よ
霧よ晴れて もう一度逢わせてよ

海よ風よ 時を私に返しておくれ
岬のカムイよ
せつない祈りをかなえておくれ

潮のつぶてに 打たれて耐えて
いのちを咲かせる むらさきの
花に重ねる 女のこころ
死ぬことさえも許されぬ
あゝ愛冠の岬よ
北の涯ての 淋しさが凍りつく

海よ風よ 愛の傷みを支えておくれ
岬のカムイよ
私の祈りをかなえておくれ

海よ風よ 時を私に返しておくれ
岬のカムイよ
私の祈りをかなえておくれ
かなえておくれ