馬追まおい原野ー長沼町

札幌から国道274号で夕張に向かうと、北広島⇒長沼町と続き国道沿いに道の駅マオイの丘公園があります。
同じく道道3号で夕張に向かうと、由仁町に入る手前に馬追温泉があります。この温泉宿の裏山に標高275mの馬追山があります。

山頂に斧の形をした文学碑が建てられています。広大な石狩平野を見渡すことができる場所で、山を下り「馬追温泉」で日帰り入浴をしたという話を岩見沢の人に聞いたことがありました。
ここからの眺めがあまりにも素晴らしいので描いた油絵もあります。

岩見沢市の南側に志文という町があります。
小田原で四男に生まれ、狭い土地を奪い合うような農家に飽き足らず大型農業を夢見て22歳で北海道に来ました。志文という地名は、子供たちの中で一人でも文学に志してほしいと、志文と名付けた開拓地でした。

志文の南部が今は長沼町です。
この長沼の明治開拓初期を書いた長編小説「馬追原野」の作者が辻本もと子です。
 

小田原から北海道開拓に渡った父親のことを書いた小説で、第1回樋口一葉賞を1942(昭和17)年に受賞しました。
辻本さんは、戦後の昭和21年に亡くなっており戦争を挟んでの不運な時期でした。



文学碑は石狩平野を見渡すことができる場所に建てられており、ドライブ方々山頂まで車で行けるので訪ねてみてください。 
この「馬追原野」の初版本がオークションで5,000円の値段がついておりました。