伊達邦直主従北海道移住の地ー石狩市厚田区

石狩市の国道231号を北上すると、石狩市厚田区聚富しっぷに入ります。聚富橋を渡り少し走ると左手に案内板が見えます。左折して更に進むと記念碑が見えてきます。

明治4年4月、仙台藩岩出山支藩の主従が最初に入植した土地で、一帯は石狩浜の砂浜でした。43戸180名は1年半におよぶ不自由な生活に耐え、やがて当別の新天地に移りました。それが、現在の当別町になります。

平成8年10月に「伊達邦直主従北海道移住の地」が建てられました。

石は郷里・宮城県岩出山町産出の稲井石を使用し、当別町・伊達寿之町長の自筆で刻まれています。

左には「シップ開拓場の記」と題した碑文が据えられています。

明治四年(1871)旧暦四月 仙台藩岩出山 伊達邦直主従五十一戸 百八十名は この地厚田郡シップに入植した 元来奥地の空知郡奈井江開拓のための前身地で 海と石狩のマチが近く 移民が一時滞留したり 輸送に便利なところとして貸し与えられた土地である 同年 トウベツが開拓に適していることを聞き 実地調査の結果をもって 開拓使に嘆願し トウベツ再移住が決まっていった シップでの越冬はきびしかったが この間に八人の新生児が誕生し 将来に明るい光をみることができた 本庄睦男の歴史小説「石狩川」の舞台もここシップであった こうして当別開拓の方向に定まった歴史的位置を後世につたえるため