雨竜うりゅう開拓記念館「蜂須賀農小作争議の舞台」ー雨竜町

雨竜開拓記念館

かつてはJR札沼線の雨竜駅がありました。札沼線は札幌の桑園駅から出発し沼田駅が終点でした。

雨竜町史跡跡公園の中に旧蜂須賀農場長住宅を利用した開拓記念館があります。

更科源蔵の「北海道の旅」の一節です。

「雨竜は北海道の小作争議発祥の地である。三条実美らが、明治22年にここの土地5万ヘクタールという膨大な面積の貸下げを受け、これを菊亭、蜂須賀などの同志と共同で経営し、華族農場と称したところである。
開拓の初めにはこれらの華族の努力がなければ、早急な開拓は不可能であったかもしれないが、実際に歯を食いしばり汗を流して土地をひらいた小作にとっては、一番邪魔になるのもまた地主であった」

史跡公園全体が農場事務所の跡地ですが、ここが蜂須賀農場小作争議の舞台でもあり、大正9年に起きた闘争の規模と激しさは全国にも知れ渡りました。