地の涯に生きるものー羅臼町

森繁久彌の像

戸川幸夫の小説「オホーツク老人」が「地の涯に生きるもの」とタイトルを変えて映画化されたのは、昭和35年でした。
東宝・森繁プロダクションの製作で、監督は久松静児、主演は森繁久彌、他に草笛光子、山崎努らが出演しました。

昭和35年の3月から7月にかけて、ウトロと羅臼でロケが行われ、その最終日に森繁が自ら作詞・作曲した「サラバ羅臼」を町民の前で披露。
後に、「知床旅情」と題を改め、昭和45年になって加藤登紀子が歌い大ヒットとなり、知床ブームが起きました。

市街地から少し入った羅臼港を見下ろす道路沿いに、「しおかぜ公園」があります。記念碑が三基あり、その中心に森繁久彌顕彰碑が建っています。題字は戸川幸夫が書いています。

後の二基は、句碑と歌謡碑で

 「流氷に追ひつめられし岬かな」 戸川幸夫の句碑

 「知床旅情 
しれとこの岬に 浜なすの咲く頃 思い出しておくれ 俺たちのことを 
のんでさわいで丘にのぼれば はるか国後に白夜は明ける 森繁久彌(筆)」

です。