タイトルが「厚田村」という本があります。

著者は映画監督・脚本家の松山善三で潮出版社より1994年に単行本で出版されています。
題字・梅原龍三郎/装幀・高峰秀子と豪華な上・下巻。
                                    
一人の女性を通して、明治の終わり(日露戦争)から、終戦後(昭和20年)までの波乱の半生を描いた小説ですが、面白いのは厚田村の地名や実在の人物が登場してきます。
又、時代考証が行き届いているので、どこまでがフィクションなのか分かりません。

更に、情景や描写が実に巧みで活気に溢れています。
地域名が土地勘に当てはまり、実在の人物(らしき人)を含めて物語を構成しているので、明治・大正・昭和の北海道が実に良くわかります。
興味のある方は読んでみてください。

この厚田村について書いてみたいと思います。

絵は厚田村の漁港を描いたものです。