陸別町 
 
陸別町とは十勝の最北部で北見市との境にある町です。
2012年、ユニクロが町民全員約3,000名分のヒートテックを贈ったことで話題になりました。ようするに、日本一寒い町です。

明治35年、関寛斎は十勝国本別村斗満(現十勝管内陸別町斗満)に関農場として入植し陸別町開拓の祖となります。72歳の時でした。

寛斎が入植した明治35年とは、どのような時代であったのかといいますと、明治16年に依田勉三が鍬を入れた下帯広村が、監獄の囚人によって開削され十勝で最初の町となった年です。
また、明治30年に豊頃に入植した興復社(二宮尊親)は160戸となり、報徳思想が実を結ぶ年でもありました。
鉄道では小樽から函館までの函館本線の工事が着工され三年後に開通します。
国では日露戦争に突入する前で、青森の八甲田山で悲惨な雪中訓練があった年です。
 
明治35年、この厳寒地に開拓の鍬が入れられました。
寛斎については、徳富蘆花を始め、司馬遼太郎、 城山三郎など多くの作家が書いているので詳細は省きますが、何故服毒自殺に至ったのかを考えてみたいと思います。

写真は、関寛斎が住んでいた斗満駅逓