北海道の歴史(年表)明治6年~明治7

写真は「日本蝦夷地質要略之図」です。
お雇い外国人で鉱山地質技師のベンジャミン・スミス・ライマンは、明治6年から8年まで、北海道各地の地質などをくわしく調査しました。調査結果は「日本蝦夷地質要略之図」にまとめられ、明治9年に開拓使から発行されました。

明治元年、三笠の幌内川上流の炭層が住民により発見され、明治6年に開拓使の榎本武揚が幾春別川を遡って調査にあたります。
榎本は旧幕府の海軍副総裁で、戊辰戦争の最後の戦い「箱館(函館)戦争」の指揮をとり、降伏後は才能を買われて開拓使の中判官になり、鉱山調査を命じられていました。その後、ベンジャミン・スミス・ライマン率いる調査隊がくわしく調べ、明治12年に幌内炭鉱が開抗。19年には、同じ三笠で幾春別炭鉱が開坑しました。

明治6

1月10日 徴収令発布            
1月17日 お雇い外国人ベンジャミン・スミス・ライマン来日。      
7月28日 地租改正条令を布告。明治政府は、明治6年から明治12年にかけて地租改正を行い、
土地売買を自由にするとともに、地租の現金化を実現。土地の私有制度と明治政府の財政
  的基盤を確立。
8月17日 朝議、西郷隆盛を朝鮮派遣に内定する        
10月22日 西郷隆盛、板垣退助、副島種臣、桐野利秋ら、岩倉具視邸にて征韓論の正面衝突。
10月24日 明治天皇、征韓論を退ける(西郷隆盛、参議・近衛都督を辞職)    
エドウィン・ダン明治政府と一年契約を結ぶ。      
札幌本道(現在の国道36号)が開通。それに伴い島松駅逓所が設置された。  

 
明治7

1月4日 榎本武揚、最初の海軍中将に任命される(最初の海軍大将は明治27年の西郷従道)
2月4日 佐賀の乱江藤新平・島義勇らをリーダーとして佐賀で起こった明治政府に対する
  士族反乱。              
4月13日 江藤新平処刑。            
8月15日 北海道で最古の灯台<納沙布岬灯台>点灯。      
開拓使雇ベンジャミン・スミス・ライマン探検隊が夕張川の上流に炭層の存在を推定。
屯田兵条例設定