立待岬(たちまちみさき)

函館山の左端に位置する立待岬は、津軽海峡に突き出した断崖の上にあります。
函館観光の名所で多くの人が訪れています。大森浜から湯の川へと通じる海岸線 や、津軽海峡を見るビューポイントの場所です。
しかし、人気はそれだけではなく市電谷地頭停留所から歩いて行けて、途中に石川啄木一族の墓があり墓碑に、歌集「一握の砂」の「東海の小島の礒の白砂に/われ泣きぬれて/蟹とたはむる」が刻まれております。
こちらも観光名所になっており、この墓の隣には、宮崎郁雨と砂山影二の歌碑が建っています。
車で行くとお墓を通って岬には無料の駐車場もあります。

岬名の由来は、人を待っているのかと思いきや、アイヌ語の「ピウス」(岩の上で魚を待ち伏せして、ヤスで獲る場所)の意ということです。
岬の岩は、斜長石や角閃石などからなり、五稜郭築城の際、石垣の一部に使用されました。

かつて、寛永年間には北方警備のため異国船の往来を監視する台場、明治時代には函館要塞の背後を防御する要塞が築かれていたといいます。

石川啄木のお墓から描いた絵があります。 函館山