黒鷲岬(くろわしみさき)

二つに分かれて平行に走っていた国道278号が交差すると黒鷲岬です。ここは尾札部漁港を囲むように岬があります。

岬の先端に展望場所があり「建網大謀網漁業発祥の地」の石碑があります。
大謀網とは定置網の事で、1839年(天保10年)に北海道で初めて大謀網がこの
尾札部おさつべで始まりました。

臼尻うすじりの「小川屋幸吉」と尾札部の飯田屋三代目与五左衛門が,南部の人「田鎖丹蔵」を網大工として招いて,小川屋幸吉は弁天島沖に,与五左衛門は黒鷲岬の沖に,鮪の大謀網を建てたのが,北海道の大謀網のはじまりと伝えられています。(南茅部町史より)

この黒鷲岬から見る夕陽は南茅部みなみかやべの名勝八景にも選ばれています。

南茅部の漁業は延宝5年(1677年)、能登生まれの飯田屋与五左衛門が尾札部に移住したのが始りまりでした。浜に押し寄せる魚の群れと周囲の環境に着眼しアイヌの人々を指導して漁に励み,やがて浜は賑わいをみせたそうです。

函館市の旅(旧南茅部町) も参考に見てください。