弁天岬(べんてんみさき)

国道278号は大船川を渡ったところで、二手に分かれます。一つは海岸線を走り、もう一つは道道980号に向かいすぐに左折して278号となる内陸の道です。
カーナビで「道の駅縄文ロマン南かやべ」に合わせると、この内陸の278号を進むので注意が必要です。

南茅部は91箇所の遺跡があり、出土遺跡は350万点を超えるといいます。その拠点となる場所がこの一帯で、国宝に指定された「土偶」(中空土偶)や、縄文の農耕の研究に大きな役割を果たしたヒエの炭化種子などは内陸の278号を進み道の駅に行くと見ることができます。

二つに分かれていた国道278号は次の黒鷲岬で合流します。

元に戻って海岸通りの278号を進むと臼尻漁港を囲むように弁天岬があります。実は私はこの岬に行ったことがありません。

地図を見ると興味のある岬の形をしているので、調べてみると函館市指定有形文化財「弁天島八千代橋の図」がありました。南茅部地域の臼尻町,臼尻厳島神社の海側に屹立する弁天島とそこに掛かる橋を描いた絵です。この画家の詳細はわかりませんが、制作年は大正4年で,この八千代橋が掛けられた年のことということです。

今度は海岸線の国道278号を回った時に調べてみようと思います。