花咲岬
根室の市街地から花咲岬を目指します。いよいよ太平洋沿岸を襟裳岬に向かって走ります。道道142号もありますが、ここはJR根室本線に沿って走りたいものです。終着根室駅の次は東根室駅です。線路は迂回して到着となるため、日本の最東端駅は「東根室駅」となります。記念写真を写せるようにスポットがあります。
そうして、次は花咲駅となるのですが、今は廃駅となり無くなりました。釧路からは根室本線を花咲線と呼んでいますが、この区間は貨車を改良したダルマ駅が多くあります。これが自然の中に溶け込んで旅人を癒してくれます。花咲駅もダルマ駅でした。
花咲岬は観光名所でもあります。太平洋に突き出した海食崖の岬です。花咲港を見下ろす灯台は明治23年に初点灯しました。日本の灯台50選にも選定されています。遊歩道も整備されており、沖にはユルリ島、モユルリ島を眺望できます。この島には馬が放牧されているといいます。
断崖下には国の天然記念物になっている「車石」もあります。車石は車の下半分が埋まっているように見えます。直径は6ｍ。世界的にも珍しいとされています。
花咲という地名は、和人が鼻の崎（鼻の先）と付けたものでアイヌ語のポロ・ノッ（poro-not＝大きな・岬）を意訳したとされています。花咲港は春から夏は、サケ・マス漁船、夏から秋にかけてはサンマ漁船が入出港で賑わう港ですが7月〜9月には周辺の海域で花咲ガニ漁も行なわれます。