ウエンヒラリ岬(紋別町)

紋別港の北部に3つの岬があります。地図を見るとウエンヒラリ岬と弁天岬しか表記されていませんが、縮尺が大きくなるとチカプノツ岬が出てきます。
いずれにしても、観光で立ち寄るような岬ではなさそうですが形状を見ると紋別港は突き出した岬の入り江になっています。紋別はオホーツク海沿岸では2000人を超える網走に次ぐ都市です。岬が果たした役割が大きいのではと思います。

紋別の地名は、アイヌ語の「モペッ」(静かな川の意味)からきているといいます。しかし、市街地に川は無く国道238号の紋別入口に渚滑川があり、市街を離れてオホーツク紋別空港の近くに藻鼈川(もべつがわ)があります。岬は渚滑川と藻鼈川の河口に挟まれた位置に突き出しているのです。
地名の語源「モペッ」は「藻鼈川」を指したもので、モペッコタンに住んでいたアイヌの人たちが付けた地名で、現在の紋別市街の方に番屋ができて、モペッコタンに住んでいたアイヌの人たちが移り住むようになり町並みができると、いつの間にか地名も移動し「モペッ」が使われるようになったといいます。

ウエンヒラリ岬とチカプノツ岬の語源にも何やら謂れがありそうです。こちら方面に行ったときに、町役場に立ち寄って聞いてみたいと思います。