兜岬(かぶとみさき)

岩内町のピンノ岬を過ぎると市街地に入りますが、あっという間に共和町に入り、これまたすぐに泊村に入っていきます。
岩内町は平地が少なく、岩内平野が海に向かって山からなだらかに広がり道の駅いわないがある所で海に落ち込んでいます。
国道229号は岩内町⇒共和町⇒泊村⇒神恵内村と通過していきますが、次の兜岬がある泊村までありません。
この岬は泊村と神恵内村の境にあり、なおかつ兜トンネルで通過すると神恵内村となります。

さて、泊村ですが何故北海道の原発がこの村に決定したのか疑問に思いました。当初は共和町で進められており、最終段階で泊村にズレた経緯があります。
国道を走ってみると、共和町との境になるため不思議でたまりません。

カブト岬には伝説があるといいます。
その昔、アイヌの乙女が自分の命の次に大切にしていたという秘蔵の金の兜を洞窟に隠し、誰にもそのことを告げずに亡くなってしまい、いつしかその兜が岩に姿を変えて現れたのである。…という言い伝えがあります。
また、その昔、白髪の年老いた村長(むらおさ)が男性的なカブト岬に金の舟を、女性的な茂岩の弁天島に銀の船をそっと人知れず奉り、アイヌ民族の幸福を願ったと言い伝えられています。
その他、義経が残していった兜が岩になったのだともいわれています。

北海道の平野(岩内平野)