雷電岬(らいでんみさき)

蘭越町のセバチ鼻を磯谷トンネルで通り抜けると、すぐに刀掛トンネルに入り途中で岩内町となります。この一帯も険しい地域で、トンネルは、刀掛・カスペ・弁慶・雷電トンネルの4本が続きます。
雷電トンネルは3570m、刀掛トンネルは2754mの長大トンネルで、トンネル通過のため海が見える場所は少なくなります。

積丹半島の西の付け根、岩内町。その西のはずれにニセコ連峰の山の塊が断崖となって日本海に落ち込んだ雷電海岸があります。かつて、国道229号は雷電海岸の刀掛岬(義経伝説)で陸路をはばまれ、先に行くには海路を利用するか、朝日温泉経由で山越えをするかのどちらかでした。

朝日温泉露天

明治時代には朝日温泉に駅逓があり、大変賑わったといわれています。
しかし、北海道屈指のこの秘湯を知る人は多くはありません。

2006年の秋、日帰り入浴で訪れました。
奇岩・怪岩が並ぶ国道の海岸通から雷電峠の山道を4kmほど入った山の中に現代文明から隔絶された一軒宿の朝日温泉がありました。
デコボコの山道で案内板が無ければあきらめるほどの山の中でした。