稲荷岬(いなにみさき)

鷲ノ巣岬を過ぎて国道229号と交差し左折すると瀬棚町に入ります。右折して真駒内川を過ぎると三叉路の交差点があります。この交差点は、札幌を起点として中山峠を越えてルスツ⇒洞爺⇒長万部⇒今金と通過してくる230号の終点となります。かつては、この道に沿って長万部の国縫から瀬棚町までの鉄道がありました。

この交差点が、新生「ひやま町」の三叉路(?)でもあります。
せたな町は、2005(平成17)年に瀬棚郡瀬棚町と瀬棚郡北檜山町と久遠郡大成町が合併してできた町です。北海道は平成合併で33の町村が無くなりました。
対等合併といいますが中々対等とはいかず人口の多い町に主導権が傾いていくものです。
ひやま町は、合併で対等を意識してできた数少ない町です。町役場は瀬棚郡北檜山町に置き、町の名は瀬棚郡瀬棚町からとり「かな」に、郡名は他の二町とは異なる久遠郡大成町から引き継ぐということになりました。従って、久遠郡が一挙に拡大しました。

「せたな町」は、それぞれ特徴のある三町が合併したことで、観光で訪れるには楽しい町となりました。ただし、事前の知識が多少必要です。

稲荷岬は瀬棚の市街地を通り過ぎて北上したところにあります。

北の美術館「観光客が行かない北檜山町の旅」2021年2月 通算84号

瀬棚町の失われた風景(昭和40年)

鉄路の旅(瀬棚線)