日昼岬(にっちゅうみさき)

この辺りは、どこを走っても岬に見えるところです。それだけ日本海に突き出た岩礁や岩場が多いといえます。この先に太田神社があるのですが、かつてはこの神社で行き止まりでした。山が海に迫り出しており道の開削にはトンネルでなければ繋がるものではありませんでした。

和人が蝦夷地に上陸したのは中世のころですが、太田神社は松前藩の始祖といわれる武田信広が祭った神社です。そのころから岸壁の狭いけものみちを行き来した人たちにとって、岩礁が目印となり名称を付けたのではないかと思われます。

そもそも日昼とは漢字として使われる名ではありませんが、いろろいろ調べてみるとnisu-so-etu で「臼・水中のかくれ岩・鼻(岬)」という当て字で「日昼岬」になったといえそうです。