北見神威岬(きたみかむいみさき)
宗谷岬を過ぎると最北端のガソリンスタンドがあり、ここで給油すると「ホタテ貝で作られた手作りの最北端証明書」がもらえます。(日付入り)
稚内からの国道238号は海岸沿いに網走まで319キロのドライブとなります。宗谷岬を通過すると、こんどはオホーツク海に入ります。延々と続きますので、ガソリンの補給が必要です。当分は信号や交通量が少ないので飛ばし過ぎに要注意。
日本最北の村「猿払村」を過ぎると「浜頓別町」です。クッチャロ湖やベニヤ原生花園があります。オホーツク海は日本海と違い延々と景色が変わらない海が続くので一休みもいいでしょう。
ここで描いた絵があります。ベニヤ原生花園から(浜頓別町)
国道238号に戻り、更に南下すると北見神威岬が見えてきます。岬は浜頓別町と枝幸町にまたがる位置にあります。しかし、注意が必要です。岬に行くには北オホーツクトンネルが完成したため通り過ぎてしまいます。トンネルの手前で旧道に入る必要があります。このあたりは北オホーツク道立自然公園の指定です。
「神威(カムイ)岬」と言えば、積丹半島が有名ですが、神威には二つの意味があるそうでアイヌ語で「神」と「神の鼻」があります。北見神威は神の鼻を意味し、積丹は神そのものを意味しています。神威だけでは区別がつかないので旧国名である北見を冠して呼ばれています。
オホーツク海に突き出した岩峰の岬で、「ピㇼカノカ」（アイヌ語で「美しい形」の意）の一つとして国の名勝に指定されています。北海道の背骨として知られる日高山脈の最北端にあたり、最南端の襟裳岬から大雪山を通って、ここで海に突き刺さっています。北海道を南北に縦断する背骨です。
岬には北見神威岬灯台が建ち、近くには北見神威岬公園があり駐車場もあるのでゆっくり楽しめます。
「ピㇼカノカ」については、北の美術館 観光客が行かない室蘭市の旅(前編) を参照してください。