コイカクシュサツナイ岳

標高1721mのコイカクシュサツナイ岳は日高山脈の中部、カムイエクウチカウシ山とペテガリ岳の間にあります。

冬の登頂は昭和9年(1934)1月、北大・坂本直行らによりコイカクシュサツナイ沢二股からスタート、コイカクシュサツナイ岳登頂後、さらにヤオロマップ岳(1794m)を越し、1839m峰を目指したが、アイゼンの爪が折れたため引き返したといいます。実に16時間の行動でした。

山の名は、アイヌ語のコイカ(東)クシ(通る)サツナイ(乾く・川)からきています。日高の沢にはコイカクシュに対して、コイポクシュ(西・通る)と付く沢がいくつもあります。