赤岳(あかだけ)

「大雪山には昔からとても偉い神様が棲み、山に火を噴かせる魔神を抑えてくれていた。山腹の赤く焼け土の現れているところは、カムイミンダラ(神様の遊場)といって、天の雷神が来て休むために、焼けて赤くなった」
                       大雪山の伝説 更科源蔵編

アイヌの人たちは、ここを神聖な場所と敬い、探検に入った和人にも伝えていました。

石狩川を遡り、三国トンネルを抜けて帯広に至る国道273号線から分岐する大雪山観光道路の終点、銀泉台が登山口。

昭和29年9月26日の台風15号(洞爺丸台風)は、道内各地に甚大な被害をもたらします。
大雪山東山麓一帯を直撃、石狩川本流沿いの原生林を一瞬のうちになぎ倒しました。風倒木搬出の林道が、原始の山腹を縦横に走り、昭和34年、その幹線は東大雪の大雪赤岳観光道路に様変わりし、赤岳は一躍脚光を浴びることになりました。