カルルス山

有珠郡壮瞥町にある標高1,075mの山で、オロフレ峠を挟んでオロフレ山と対峙する山です。

カルルス山の山名は麓のカルルスに依り、カルルスの地名は同地の温泉の泉質がチェコのカルルスバードに似ているからと1898年に市田重太郎が命名。

アイヌ名はペンケユ(上の温泉=登別温泉の上にある意味)

私が初めてオロフレ峠を訪れた時と30年近く経って訪れた時とでは景色が大きく変わっていました。それには次のような理由がありました。

「オロフレ峠の登山口からはかつては1077メートル峰(通称バケモノ山)に道が通じ、ある人物により登山道が開削され山頂に山頂碑も建てられたが、1077メートル峰は支笏洞爺国立公園内にあり本来勝手に登山道を開削したり工作物を建てることは許されないことである。
それに対して営林署や環境省の意向により、平成21年に、登別山岳会がオロフレ峠から来馬岳への登山道を1077メートル峰から約300メートル西側の国立公園区域から外れているルートに変更し、隣接する標高1075メートルの無名峰を「カルルス山」と命名したものである。 現在は1077メートル峰への登山道は閉鎖され、構造物も撤去されている。」