塩谷丸山(しおやまるやま)

小樽市民には馴染みが深く、登山が比較的楽なために家族登山としても親しまれています。
JR塩谷駅の南側に位置し、標高629.2mと低標高ながら岩場の山頂からの余市湾や海岸線の眺めが美しく人気があるといいます。

塩谷はこの一帯の旧村名で、アイヌ語のショー・ヤ(岩・岸)(鍋・岩)に由来しているという説があります。

この辺りの海浜はかつてニシンの豊漁で栄え、頂上には大きな錨が奉納されて祠には「明治14年越後国渡辺源左衛門」と刻まれています。沖合からよい目印になる山なので、漁業の安全や豊漁を祈願し寄進したものでしょう。
丸山という名は小高い起伏につけられる名称で、道内には61座数えられ、最も多い山名です。