丸山龍神宮の山(まるやまりゅうじんのやま)

函館市旧戸井町にある標高408mの山で、山頂には 「丸山龍神宮」 という小さな祠があります。

昔から竜神がいるといわれ旧五月五日には大漁祈願の参詣人が多数登山しました。

「参詣の人々は木で大刀小刀を作って腰にさして登山し、鳥居の前に煙草をおいてお堂のあるところまで登る。竜神は煙草を嫌うと信じられ、鳥居をくぐったら煙草を吸わなかったものである。お堂の近くに北向きの穴があり、その穴の中に竜神がいると信じられている。参詣の人々は穴の前に持って行った卵、魚、赤飯などを供え、鰮、鮪、鰤、いか、などの大漁をそれぞれ祈願し、お堂の所へ戻って持参した酒をくみ交しながら雑談をして、三十分位して穴の所へ行って供物の状態を見るのである……」   戸井郷土史