大千軒岳(だいせんげんだけ)

渡島半島の中央に位置し、松前町と上ノ国町の境にある標高1071.9mの山です。北海道最南端の山であるだけに、植生は東北の山に似ているといいます。
かつては、鬱金岳うこんと呼ばれ、金の産出する山でもありました。

江戸時代のキリスト教弾圧では、鉱夫であったキリスト教徒がこの山で処刑されました。千軒平や金山番所跡に立つ十字架はその慰霊碑です。毎年7月の最終日曜日には千軒岳殉教記念ミサが行われています。
千軒の地名は、かつての砂金堀りの家の数とか、浅間信仰によるものなど諸説あります。

福島町の失われた風景(昭和42年) に千軒岳殉教記念ミサのことを書いています。