九度山 (くどさん)

名寄市内から望める標高673.6mの山で、名称はアイヌ語の「クトゥンヌプリ」(岩崖がある山)に由来します。「クトゥン」を「九度」に当て字したものでしょう。
また、別名「チノミシリ」(我々が祀る山)とも呼ばれ、アイヌの人たちにとって日々の祈りの対象であり、狩猟の時の目印の山として大切な存在でした。

現在はピヤシリスキー場のある山として、スポーツや登山道を利用した自然探訪に四季を通じて多くの活用されています。

九度山は、アイヌの物語・伝承・祈りの場、優秀な景勝地群を「ピリカノカ」(美しい形)と総称して保護を図る目的で、名勝としてその山頂が指定されています。
九度山(クトンヌプリ)、黄金山(ピンネタイオルペ)、神威岬(カムイエト)、襟裳岬(オンネエンル)、瞰望岩(インカルシ)、カムイチャシ、絵鞆半島外海岸などがあります。