道立北海道文書館(もんじょかん)が、1960年代の半ばに民放テレビ局が制作した「新たに視聴区域となった市町村の紹介番組」のフィルムを保管していました。半世紀も前の65市町村の映像ですから、今は失われてしまった町や村の風景です。ネットに載せることはできませんので感想を含めて紹介します

尚、このCDは現在「北海道立図書館北方資料室」にあります。
私が借りた時は「北海道立文書館」でしたが変わりました。

 

北檜山町 1965年 28分 白黒  音声アリ 札幌テレビ          

丹羽五郎

北檜山は現在合併して「せたな町北檜山」になっていますが、この町の歴史は何といっても丹羽五郎を抜きに語ることはできないでしょう。

「玉川公園」が映像として写されていました。この高台からの風景を昨年見ており家が建ち並んでおりますが大きく変わることはありません。
町を車で走ると「丹羽」の地名が多いのに驚きます。良く調べておかなければ、車では通りすぎてしまうでしょう。その一つ「荷下ろしの松」も映されているので、町を知る良い記録映像です。

映像には「会津白虎隊」もあり、丹羽五郎が20年にわたる警視庁の職を辞して、明治25年(1892)春渡道し移民を叱咤激励し理想郷づくりに邁進したことが偲ばれます。
五郎は、公共事業にも熱意を注ぎ、小学校や郵便局等の各種施設を完成させるなどして、遂に後志利別川流域に「理想郷丹羽村」を創出しました。その、後志利別川も映されています。

また、狩場山や遊楽部岳登山への玄関口でもあります。
登山口付近の熊戻り渓谷、灌漑川の真駒内ダム湖や大小十数個の浮島が点在するうぐい沼などは豊かな自然を満喫できる町で、今でも行楽や観光として参考になります。

写真は「荷下ろしの松」です