岩尾内ダム2

朝日町の岩尾内湖から上紋峠に向かう途中、左手に似峡岳にさまだけ(標高744.8m)があります。
似峡の語源はアイヌ語のニ・サム・ナイ(木・傍・川)で、木の傍にある川です。

岩尾内湖は岩尾内ダムの建設によってできたダム湖です。このダムに沈んだ集落が似峡と呼ばれていました。
最盛期には約170戸・人口800人ほどの人々が住み、小学校および中学校、郵便局、駐在所、消防団詰所、診療所、農協支所、鉄工所などがあり、昭和30年代には朝日町本町に次ぐ賑わいがあったといいます。

1963年(昭和38年)に岩尾内ダム建設に着工。1970年(昭和45年)にダムが完成し、それ以降は洪水被害が皆無となりましたが、似峡集落は湖底に沈んでしまいました。
しかし、ダムの貯水量が減る10月以降に、かつての似峡集落の跡地を訪れることができます。岩尾内湖白樺キャンプ場の駐車場が似峡地区への入り口となります。

「プロフィール」⇒「私のふるさとの風景」コーナーに収めています。