シャクシャインの軍団が二分された礼文華から描いた絵があります。
「礼文華から有珠山」を描いたもので、絵を描き始めて間もない真夏の暑い日に礼文華文学碑公園からでした。
明治のころまでの礼文華・静狩峠の海沿いは、崖が垂直に切り立っており、人も獣も海沿いを避けて山越えをしなければならない難所でした。
明治時代に開拓使がケプロンの提案で札幌本道(札幌から函館)の開削をおこないますが、この峠を避けて室蘭から森町までは航路としました。
明治10年イギリスの女性探検家イザベラ・ルーシー・バードがこの「礼文華山道」を越える旅の記録があります。
「峠の距離は15キロ。馬に乗っても一時間に一マイル(1.6キロ)」急峻な断崖が続くため、峰を歩くことでしか通過できないという記録がある難所でした。
礼文華山道とは、有珠火山の南麓、現在の洞爺湖町から静狩(長万部の東街)に至る約40kmをいいます。
北海道の秘境駅ナンバーワン
小幌駅(こぼろえき)は虻田郡豊浦町字礼文華(れぶんげ)にあるJR室蘭本線の駅です。長万部駅から室蘭方面へ3つ目にあります。
トンネルに挟まれた小さな駅で、緑に囲まれて駅から車道へつながる道も民家もありません。秘境駅ランキングで1位になった駅です。
「礼文華トンネル」と「新辺加牛トンネル」という2つの長大トンネルの間に挟まれた崖のわずかな明かり部分に位置しており三方が急傾斜地、一方は海(内浦湾)で民家はありません。
昭和18年、列車交換のための信号場として設置された駅です。